BP-2-3 LTE-Advancedシステムにおける高速伝送実現のためのレイヤ2アーキテクチャー(BP-2.IMT-Advancedのための無線アクセス技術,ソサイエティ企画)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
現在3GPPでは、IMT-Advancedに対応する技術としてLTE-Advancedの標準化が進められている。重要な要求条件の一つとして、ピークデータレート「下り1Gbps、上り500kbps」の目標値が掲げられている。このような非常に高いデータレートを実現するための方法として、標準規格から実際の装置の実現を考慮し、レイヤ2(データプレーンプロトコル)のアーキテクチャーを見直すことが考えられる。特に、LTEやLTE-Advancedのように無線リソースがスケジュラーによって時分割で割り当てられるシステムにおいては、バースト的なユーザートラフィックを高速伝送するアプリケーションが主に考えられ、1ユーザーに常時高いデータレートが割り当てることは稀であることに注目する必要がある。現在のLTEのレイヤ2のアーキテクチャーにおいては、MACレイヤのパケット生成時に、レイヤ2でリアルタイムで行われる処理(Just-in-timeprocessing)が多いため、連続的なトラフィックだけでなく、バースト的な高速トラフィックを実現する場合にも多くの処理量が必要となってしまう。また、レイヤ2の機能として重要なのが、秘匿(ciphering)である。通常、秘匿処理はハードウェアで行われるが、高速伝送により秘匿単位であるパケットの数が増加すれば、それだけハードウェアの呼び出しが増加し、処理量の増大に繋がる。本稿では、LTE-Advancedのキー技術となる高速伝送を実現するために必要なレイヤ2アーキテクチャの実現方法と関連技術について述べる。
- 2009-03-04
著者
関連論文
- BP-2-3 LTE-Advancedシステムにおける高速伝送実現のためのレイヤ2アーキテクチャー(BP-2.IMT-Advancedのための無線アクセス技術,ソサイエティ企画)
- BP-1-3 3GPP RAN2標準化トレンド(BP-1. 3GPP,パネルセッション,ソサイエティ企画)
- BP-6-4 D2D通信の3GPP標準化動向(BP-6.高信頼M2M/D2D無線通信実現に向けた課題、技術開発と標準化,パネルセッション,ソサイエティ企画)