アジア-太平洋漸移帯のテクトニクスと地質学的性質
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概要
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地球物理学的研究,ドレッジ,海底ボーリングによって得られた資料は,東アジアの掃海がエピ中生代の,アイソスタシーが成立していない卓状地であることを示している.この卓状地は始新世-漸新世に,不均質で主として大陸的な基盤の上に発生した.これを,古期卓状地(old platform)や新期卓状地(young platform)と区別して,ネオ卓状地(neoplatform)とよぶことを提唱する.島弧と海溝は,その大部分が大陸的である不均質な基盤の上に発生した.地形的構造としての縁海,島弧,海溝は,比較的最近になって,おそらくは鮮新世-第四紀に形成された.アジア・オーストラリア両大陸から太平洋への漸移帯は,これらの大陸の海水に覆われた東縁部となっている.
- 1990-05-25