美濃帯上麻生地域の層状チャートより産出した前期ジュラ紀放散虫
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概要
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美濃帯上麻生地域に分布する層状チャートの一部には菱マンガン鉱の微粒子を含む部分があり,保存良好な多種類の放散虫化石を産する.これらのうち,以下に示す代表的な4種の多節塔状Nassellariaを記載した.Laxtorum(?) jurassicum ISOZAKI & MATSUDA n. sp., L(?). hichisoense I. & M. n. sp., Hsuum hisuikyoense I. & M. n. sp.およびH(?). matsuokai I. & M. n. sp.を含む本群集は,八尾ほか(1982)によるHsuum sp, B群集に相当する.北米やトルコから報告された前期・中期ジュラ紀放散虫群集との比較検討に基づけば,本群集の年代はおそらく前期ジュラ紀後期ないし中期ジュラ紀前期(Pliensbachian後期〜Bajocian?)のある時期と推定される.
- 地学団体研究会の論文
- 1985-11-25
著者
-
磯崎 行雄
Department of General Systems Studies, College of Arts and Sciences, University of Tokyo
-
松田 哲夫
Department of Geosciences, Faculty of Science, Osaka City University
-
松田 哲夫
共栄興業
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