Gunflintチャート(19億年前)中の微化石の走査型電子顕微鏡による観察
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概要
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井本はフッ酸腐蝕処理法による走査電顕観察によって,日本各地の中古生界の成層チャート中から多くの微化石を見出すとともにチャートの微細な堆積構造を明らかにしてきた.この方法を使って,私たちはカナダのGunflintチャートの微化石を観察することに成功した.この小論で報告した微化石は,Entospheroides amplusの内生胞子またはendogonidiaと推定される球状細胞とHuroniospora microreticulataの2種で,これらはすでに,BARGHOORNによって薄片の光学顕微鏡観察で記載されている.走査電顕の使用によって,先カンブリア代のチャート中の微化石の表面構造が明らかにできることの実例を示すとともに,この方法によって,先カンブリア代の生物界についての情報を増加させることができることを指摘した.
- 地学団体研究会の論文
- 1975-11-20
著者
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井本 伸広
Department of Earth Sciences, Kyoto University of Education
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井本 伸広
Department Of Earth Sciences Kyoto University Of Education
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秋山 雅彦
Department of Geology and Mineralogy, Hokkaido University
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