日高国三石地方の柘榴石角閃岩の年代
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概要
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神居古潭構造帯には変成岩として緑色片岩,はんれい角閃岩および柘榴石角閃岩が知られている。このうち柘榴石角閃岩は蛇紋岩中の捕獲岩としてのみ知られ,前二者との直接関係は認められていない。今回,この角閃岩の角閃石と白雲母のK-Ar法による年代測定を行なった。その結果,角閃石 120±6 m.y. 白雲母 109±6 m.y.なる価が得られた.これは,従来地質関係より考えられたこの構造帯の変成時期(中〜後期白亜紀)より古く,従来の知見に検討を要することとなる。しかし,日高地向斜の基盤が蛇紋岩の迸入によって持ち上げられたものと考えれば,この結果はAr量について若返りをみたものと説明することもできよう.
- 地学団体研究会の論文
- 1971-01-25
著者
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舟橋 三男
札幌支部
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BIKERMAN Michael
Department of Earth and Planetary Sciences, University of Pittsburgh
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湊 正雄
Department of Geology and Mineralogy, Hokkaido Uuniversity
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舟橋 三男
Department of Geology and Mineralogy, Hokkaido Uuniversity
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Bikerman Michael
Department Of Earth And Planetary Sciences University Of Pittsburgh
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Bikerman M.
Department of Earth and Planetary Sciences, University of Pittsburgh
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