三重県の下部中新統一志層群からニッポンオトヒメゴコロガイ属(二枚貝綱:オトヒメゴコロガイ科)の産出
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
三重県津市美里町家所に露出する新第三系下部中新統一志層群大井累層三ヶ野凝灰質頁岩砂岩部層のシルト岩から両殻が揃った二枚貝の化石が産出した。研究の結果,この化石はHalicardia akitaensis Ogasawara & Takayasu 1982に同定できることが判明した。この類の現生種は世界から12種が知られるが,いずれも漸深海〜深海棲息者である。この化石が合弁で見つかったこと,共産する化石には漸深海以深の現地性棲息者を多く含むことから,この化石は漸深海あるいはそれより深い海底で堆積したものと考えられる。本種は秋田県の同時代の地層から記載されており,本報告個体は2例日の産出記録となる。
- 日本貝類学会の論文
- 2008-03-31
著者
関連論文
- 丹沢山地の新第三紀層からニッポンオトヒメゴコロガイの化石産出とその意義
- 三重県の下部中新統一志層群からニッポンオトヒメゴコロガイ属(二枚貝綱:オトヒメゴコロガイ科)の産出
- ペルム系赤坂石灰岩より産した合弁のScacchinella(腕足類)標本(英文)
- 中新統備北層群産オキナエビスガイ類化石とその古生物学的意義
- 947. 岐阜県の中新統瑞浪層群からの頭足類 Spirulirostra
- 三重県の下部中新統一志層群からニッポンオトヒメゴコロガイ属(二枚貝綱 : オトヒメゴコロガイ科)の産出