家政学部のカリキュラムの変遷(第一報)
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概要
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家政を女性の義務と見なし、家政学の教育に貢献したのは女子セミナリーの教育者たちであった。そのカリキュラムは男子と同じ一般教養と女性の天職にかなった実用的な家政とを包含していた。ランドグラント大学の認可に伴い、最初に設置された家政学部のカリキュラムを調べてみると、この分野の名称が、Domestic Economy、 Domestic Science、 Household Economy、 Household Administrationなど統一されておらず、正式の名称がなかった。どの大学においてもカリキュラムには、広い一般教養教育と家政の専門教育が組み入れられていた。専門教育の関心が家庭や家族にあるものの、ホームメーキングの責任は女性に限定されており、健全な判断力が強調されたり、家事の実用的な知識や技術が強調されたり、衣食住の物的資源や経済的な面が強調されたりして、焦点の異なる部分的なアプローチであった。専門教育を構成するものは何なのかまだ定かでなかった。専門教育のカリキュラムの検討はレイク・プラシッド会議を待たねばならない。
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