海外生活がアイデンティティに与える影響 : あるアメリカ在住日本人の経験を通しての考察(心理学以外の分野)
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概要
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異文化という特殊な環境で生活することによって、どのようにアイデンティティが影響を受けるのかを調査し、長期間アメリカ合衆国で生活することによって変化したアイデンティティを明らかにしたいと考えた。研究・分析方法は、パティシパトリー・リサーチ・メソッド(注)を使用し、ある日本人女性を20年以上にわたって追跡調査をした。アメリカでの長期生活の経験を通し、日本で形成されたアイデンティティのうち保持され変容しなかったアイデンティティは「民族アイデンティティ」であった。アメリカ文化的になった・アメリカの影響を受けて変化したアイデンティティとして、「宗教」、「家族」、「個人アイデンティティ」が挙げられる。特に「個人アイデンティティ」は自己主張の国、アメリカの影響を強く受けた。日本とアメリカの両方を内在している中間的なアイデンティティとして、「地理」と「文化アイデンティティ」があり、長年のアメリカ生活で両方が同等に重要なものとなっている。
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