ナースは社会保障を知らなくていいのか? : 看護系大学における制度・福祉系教育論序説
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概要
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これからの看護師はチーム医療のキーパーソンの役割を期待されている。そのためには社会保障,社会福祉,医療制度,公衆衛生等に関する社会科学的知識と利害調整能力が必要である。看護学生はこうした分野の学習が相対的に苦手であるため,国家試験対策も含め教育に当たっては教員側の工夫が必要である。その第1は学生の学力の見極めと教育目標の明確化であり,第2は目標に対して体系的に構成されたオリジナルシノプシスの作成や話術の洗練である。第3に研究者としての実績以外にこうした教育上の工夫を評価する仕組みも求められる。