ロダン研究I : 「ロダンの言葉」成立の前提
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概要
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日本の近代芸術において圧倒的な影響力を持った「ロダンの言葉」とは、実は、高村光太郎の「編訳」によって成立したものと言いうる。つまり、多くは当時流行した、「人と作品」という副題をもった「評伝」形式の書籍から、ロダンの「台詞」を抜き出して翻訳・出版したものであった。「ロダンの言葉」成立の実相といえる、この操作の前提条件と過程を明らかにするために、関連の原典に遡って検証する。
日本の近代芸術において圧倒的な影響力を持った「ロダンの言葉」とは、実は、高村光太郎の「編訳」によって成立したものと言いうる。つまり、多くは当時流行した、「人と作品」という副題をもった「評伝」形式の書籍から、ロダンの「台詞」を抜き出して翻訳・出版したものであった。「ロダンの言葉」成立の実相といえる、この操作の前提条件と過程を明らかにするために、関連の原典に遡って検証する。