ロダン研究II : ジュディット・クラデルとフレデリック・ロートン
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概要
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高村光太郎訳編『ロダンの言葉』の成立における「筆録者」クラデルとロートンの原典の占める位置は大きい。このうち主としてクラデルでは1908と1917年、ロートンでは1906と1908年の原典と高村編訳を比較検討した。その結果、高村訳は極めて正確であり、また抽出に際して筆録者の文から「ロダンの言葉」を独立させてはいるが、原典の形式に応じて文脈や状況に配慮して、単なる格言や教訓では終わらせてはいないことがわかる。