学習支援者としての教師の意識 : 短期滞在型留学生クラスの場合
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概要
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自律学習を目指した個別対応型日本語授業「チュートリアル」において、短期滞在型留学生クラスを担当した教師を対象に、インタビュー調査を実施し、学習支援者としての教師の意識の変容を分析した。その結果、短期滞在型留学生は、日本での文化体験などを目的としたニーズをもっており、これらを充足するには、クラスへの出席に対する意義づけを要することが示された。一方、教師は、学習者の行動への対応を契機として、チュートリアル開始前の学習者の行動に対する自身の認識を変化させたことが明らかになった。また、教師は、学習者を主体とした学習活動を、学習に対する動機の向上や学習者と教師との対等な関係の構築につながることとして重要視していることも示された。このことから、教師の意識は、学習者と認め合う対等な関係の構築に向けた相互作用にあるとの示唆が得られた。
著者
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