L1/L2提示モダリティーのリスニング力に及ぼす影響 : 1学期間にわたるDVD映画利用を通しての考察
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概要
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本研究では、日本人英語学習者が長期的に見てリスニング力を付けるには、DVD映画提示時にどのようなモードを組み合わせるのが有用であるのか検討された。上級者にとっては、スタンダードモードとバイモーダル間に差はないが、両モードともにリスニング力向上には適していることがわかった。細かく見ると、スタンダードモードでは短文レベルのリスニング力が付き、バイモーダルでは比較的長い英文の聞き取りに効果がある。中級者に関しては、リバースモード、スタンダードモードに関係なく4ヶ月間継続することでリスニングカが向上したが、モード間に差は認められなかった。次に同じ提示方法でも順序を逆にした場合差が出るのかどうかに関して、スタンダード→バイモーダルとバイモーダル→スタンダードを基に実験した結果、後者の方が長期的に見て中級者にはリスニングカが付くようである。実験4では、キャプションが内容理解の妨げになっているのかどうかを調べた結果、日本人英語中級学習者については、英語や日本語のキャプションがDVD映画の映像処理に悪影響を及ぼすことはなさそうである。
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