高等学校における継続的指導の効果に関する研究 : 毎朝10分間の自主学習を3年間追跡して
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概要
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高校生約240名を対象に3年間、毎朝10分間の自主学習を実施した。この自主学習の特長は、生活指導の機能と進路指導の機能とを兼ね備えていることである。事後調査の結果、この自主学習を3年間続けた生徒は、学習量を重視した学習観を持っており、内的統制感が高いことが推察された。また、この自主学習の意義や成果を認めている生徒も学習量を重要視し、内的統制感も高かった。さらに集約した生徒の自由記述や担当教師の評価からは、短時間でも集中することができるように変わった生徒の存在や、継続することを通して得られる達成感・自信などの様相を抽出することができた。この自主学習の課題は、参加をしぶる一部生徒への対処と時間割上に定着させるための単位認定化を検討することである。