無線インターネット環境でのノートパソコンによる混合型言語学習と,プロジェクトベースのアプローチ(廣川和市教授退職記念号)
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概要
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本稿では日本の大学の1学部において4人の英語教員(EFL教員)によって行われた第1回共同実地研究調について論じる。調査した学部では全学生が無線LAN環境のノートパソコンを携帯している。この無線LAN環境のノートパソコンは,以前は英語コミュニケーションの授業において使用していなかった。しかし教員らはインターネットを利用した課題型学習は学生の英語学習への興味を刺激するのに重要な役割を果たすであろうと予想した。この傾向は英語力が低くあまり英語へ興味がない技術系の学部の学生などにも当てはまるのではないかと考えた。無線LAN環境のノートパソコンを授業に導入するにあたり,有効なオンライン情報源を適宜紹介し,有意義な言語学習課題を提供することを共通目的とした。又,従来の教室におけるLAN環境導入という技術の向上が,教育方法や学習方法の向上につながることを明らかにすることを目標とした。学生へのリスニングやスピーキングの課題は,教員が組織だって計画し,目的に沿った課題を提供するよう努めた。研究計画は,バーンが提唱する調査研究のモデルを採用した。研究結果と学生の任意参加で行われた定期的なアンケート調査で明らかになった学生の反応について述べる。まず,インターネット対応多目的教室(blended learning classroom)におけるプロジェクト学習に関する利点と改善点について述べる。又,オンライン活動を充実させ,プロジェクト学習用の教材を教員が各自作成したことがこのプログラムの成功の主要な要素であった点について論ずる。最後に研究結果の意義と今後の研究の可能性について述べる。
- 札幌学院大学の論文
著者
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ケイ ウイリアム
札幌学院大学人文学部英語教育
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ジョンソン アンドリュー
札幌学院大学人文学部英語教育・教育工学専攻
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ヒンクルマン ダン
札幌学院大学人文学部英語教育・教育工学専攻
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ゲメル パル
札幌学院大学人文学部英語教育
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