自己血糖測定技術演習における学生の学びの分析
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概要
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本研究では、看護学科2年次学生32名を対象に自己血糖測定(SMBG)技術演習を実施し、そこから学生の学びを明らかにすることを目的に技術演習後のレポートを分析した。結果、SMBG技術演習後の学生の学びは108のコードから12のサブカテゴリーが抽出され、さらに「実施者としての気づき(41)」、「患者の立場から考える(34)」、「技術演習の意義(17)」、「患者指導の場面を考える(16)」、の4つのカテゴリーに分類された。「実施者としての気づき」では学生は「実施者の恐怖(26)」を述べていた。「患者の立場に立って考える」では「SMBG実施に伴う困難(16)」、「実施に伴う感情・立場の理解(14)」や「インスリン自己注射を行う患者の不安・恐怖の予測(2)」について学んでいた。「患者指導の場面を考える」は「経験したことで患者指導にいかすことができる(9)」、指導時の「看護師の関わり方を考える(7)」等で構成された。学生は自己の体験からSMBG継続性の困難や、その後インスリン自己注射を行う患者の不安・恐怖の予測といった実際のSMBG導入に伴う患者の立場を踏まえた学びや指導場面を想定した学びにつながったと推察される。
- 神戸常盤短期大学の論文
著者
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