消費者のアイデンティティ形成意識と製品評価(来住元朗先生退任記念号)
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概要
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今日の消費者は,消費を通じて自己の存在価値を実感するようになった。本稿では,そうした,消費を通じたアイデンティティ形成という意識が,製品属性の評価にもたらす影響を明らかにする。まず,消費者のアイデンティティ形成を巡る先行研究を踏まえて,消費者のアイデンティティ形成には,意味投影型,過去経験投影型,消費スタイル創造型,使用習熟型という4つのスタイルが存在するということを論じる。次に,携帯電話を分析の対象として位置づけ,消費者は携帯電話の消費を通じていかにしてアイデンティティを形成しようとするのかということを,この4つのスタイルをもとに検討する。分析はアンケート調査による結果を基に,消費者の携帯電話を通じた4つのアイデンティティ形成スタイルが実在することを検証するとともに,これらのスタイルの差異が携帯電話に対する製品属性の評価にも違いをもたらすということを明らかにする。
- 近畿大学の論文
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