脂肪細胞の役割からみる肥満 : 新しい肥満予防法開発の試み
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概要
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肥満は古くは富や健康(美)のシンボルであったが、現在では肥満状態が続くと健康に良くないことがわかってきた。最近問題となっているメタボリックシンドロームは、様々な生活習慣病につながることから全国的な予防への取り組みが本格的に始まりつつあるが、その第一が肥満の予防である。従来から、食べる量を制限する、あるいはエネルギーの消費を高めることにより肥満を予防する薬剤などの開発が行なわれてきたが未だ十分な効果を挙げるに至っていない。我々は、ヒトにおける肥満の成り立ちとその中心となる脂肪細胞の役割を理解し、真に効果のある肥満予防法の開発を試みてきた。本稿では、脂肪細胞の分化を阻害する植物成分を用いる新しい肥満予防法についての研究成果を含め、肥満における脂肪細胞の役割について概説する。
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