作動記憶負荷に対する精緻化方略の補償効果

元データ 2008-12-20

概要

本研究では,作動記憶に高い負荷がかかっている状態でも学習成績を補償できる学習方略として精緻化方略を取り上げ,その効果を検討した.作動記憶負荷の導入に構音抑制課題を,精緻化方略として数字の語呂合わせを用い,実験を行った.その結果,符号化時における関連性の判断には構音抑制の影響は見られず,むしろ構音抑制をかけたほうが関連性判断の遂行に困難が少なくなることがわかった.また検索成績では,機械的リハーサルした項目は構音抑制による記憶の低下が見られたが,適切精緻化をした項言は記憶の低下が見られなかった.以上の結果から,適切精緻化方略は作動記憶負荷が高い状態で学習成績を補償できることがわかった.

著者

佐々木 尚 慶應義塾大学大学院社会学研究科

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