駒沢大学コバルト-60実験室の線量率分布の算定
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概要
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コバルト-60の使用開始に伴い作業室および管理区域の境界などにおける放射線の線量率がどの様に分布するか、管理者が確認して法定線量以下でなければ放射性同位元素の使用許可はおりない、その他許可を受ける基準は多くあるが、一般に管理者として放射線の線量率がどの様に分布するか興味あるところと思われるので特に取り上げてみた。使用施設の機関によっては、管理区域の境界までを測定できる測定器を持ち合わせない場合が少くない、そこで何か標準なる散乱線の角度分布はどうであるか、あるいは角度分布の散乱線が遮蔽壁に作用し通過後にどのように分布するか資料があればどうにか算定できるわけである。この資料にあたるものが1960年国際放射線防護委員会(International Commision on Radiological Protetion略称ICRP)の「エネルギー3MeVまでのX線ならびに密封線源からのβ線およびX線に対する防護に関する専門委員会IIIの報告」として、データ値まで含めて報告しているので資料とし算定してみた。今回の算定にあたっては、放射性同位元素の使用施設の使用開始に伴う使用許可を受けるべく算定したものであるから、放射線計側上の立場から厳密な数値を算定するものでなく、放射線障害を防止するという放射線管理技術上から「数字などを辛めに処理する」といことで実用に耐えられるものとして算定した。さらに放射線関係従事者であればどの位の放射性同位元素の量を、どんな目的と方法で使用するのか興味あるところと思い、使用状況も含めて記してみた。
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