グラフ理論による農業構造動態の分析 : 遷移経路と可到達性
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概要
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マルコフ連鎖を応用した定量的農業構造予測が,我が国の多くの農業経済研究者の手により積み上げられてきた。しかし,マルコフ連鎖としての農業構造動態の質的な分析はあまり行われてこなかった。そこで,小論では,この種の動態過程へのグラフ理論の援用について議論を行い,さらに近畿地域における経営耕地規模別の農家間の「遷移経路」「可到達性」「距離」に関する計算結果を提示する。特に,小論では「確率的可到達行列」の利用を提案する。その計算結果によると,たとえば,近畿地域では,最大規模層(15ha以上)の農家が5年以内に離農する確率は0.117となる。
- 近畿大学の論文
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