日本企業の収益性・生産性の長期推移、その産業別比較
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概要
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前掲論文「わが国産業におけるROE、ROAおよび生産性の長期推移」において、わが国産業全体の収益性が1970年代央から趨勢的に低下を続けており、その要因として労働生産性および有形固定資産生産性の推移に注目すべきことを示した。このことはわが国産業に一般的に当てはまるが、この間の業種別の推移をみると、その変動要因は必ずしも一様ではない。そこで、本稿では、40年間のわが国企業集計財務データの中から、80、90年代の主要業種の収益性および生産性に焦点を当て、その比較を試みた。取り上げた業種は、製造業からコンピュータ・電機、自動車、高炉の3業種、非製造業から建設業、総合商社、小売業の3業種、計6業種である。その結果、バブル崩壊後の業績変動要因には共通点が多いものの、詳細に比較すれば、業種ごとにそれぞれ異なる要因が働いていたことが指摘できる。したがって、各業種の今後の収益性回復への課題も自ずと異なったものとなる。
- 日本財務管理学会の論文
- 2003-05-31
著者
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