PET/CT検査(<ミニ特集>肺癌の縦隔リンパ節転移診断-画像と内視鏡的診断-)
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概要
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FDG(フルオロデオキシグルコース;PETで使用される放射性医薬品)-PETによる縦隔リンパ節の診断能を検討した報告は少なくないが,画像がさまざまな要因によって影響を受けやすいために,成績にばらつきが多い.おおよその結論として,高画質のMDCT(多検出器型CT)を用いた胸部CT検査と,^<18>F-FDG-PET単独による肺癌縦隔リンパ節転移の診断精度はほぼ同様である.しかし融合画像であるPET/CTはPET単独よりも診断精度が優れており,肺癌縦隔リンパ節転移の把握に有用である.また,集積のあるリンパ節を診断する際には,単に集積の強弱を見るだけでなく,原発巣の集積の強さ,リンパ節の分布,肺野病変の有無などを総合して判断する必要がある.PET/CTではCTとPETの正確な融合画像が得られるため,放射線治療計画や3次元画像への応用が可能である.放射線治療計画には通常CT単独の画像が用いられるが,PETの情報を付加することにより,一層正確な照射野が作成できる.また3次元画像は造影CTと融合させることにより,病変と血管,その他の構造物との位置関係がより理解しやすい画像を提供する.解析法によっては仮想内視鏡,仮想縦隔鏡などの内視鏡に近い視野を持った画像を再構成することも可能である.
- 日本呼吸器内視鏡学会の論文
- 2008-11-25
著者
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