(6)都市型2次病院での就業環境改善への取り組み(<特集>第60回学術講演会シンポジウム4「産婦人科医不足の解消を目指して」)
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概要
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地方での産婦人科医不足は言うまでもなく,都市でも産科診療所の閉鎖や病院の産婦人科撤退が相次ぎ,そのしわ寄せが数少ない産科施設を襲っている.大阪厚生年金病院は570床の中規模病院であるが,大阪市内でも最も中心地である梅田に近く,近年まで近隣に産科施設が豊富であった為,以前は分娩数の増加を当科の目標としていた.しかし最近では周辺の産科撤退の流れの中で急速に分娩数,手術件数とも増加し続けており,分娩や手術数の制限を考慮する事態となっている.一昨年当院の産婦人科医は男性医師の退職に伴い,一時期50歳代の男性2名,女性3名(そのうち1名は産休中,2名は子育て中)の体制で1次,2次救急病院として診療を行っていたが,各医師の負担が増え続けた為,新たな人材が増えなければ産科撤退を考えざるを得なくなった.人材を増やす為,種々の方策に取り組み,現在当科は10名体制を組むまでになった.当院で行った対策に関して,子育て支援,オープンシステム,研修医の獲得の3点についてまとめた.
- 2008-12-01
著者
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