統合バイオリファイナリーへのNMR技術開発 : 石油資源が遺伝資源に代替される時代を見据えて
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概要
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バイオリファイナリーという言葉には,現状ではまだ糖類からアルコールを得る過程という程度の認識しか浸透していない.しかし先駆的な産業界では,バイオマス原料を環境調和的に新素材として利用する,壮大な挑戦が始まっている.この潮流には,従来の還元主義的研究手法のみならず,農学・工学等の実学と連携した構成的研究手法を構築していく必要があろう.筆者はこのような研究哲学で,方法論を研究の中心に据えて,分野横断的に原料から材料までを鳥瞰するアプローチを模索している.本稿では,低分子〜高分子,溶液〜固体,生物〜材料,農林・水産学〜工学の広領域で化合物の追跡に威力を発揮し得る,核磁気共鳴(NMR)法の技術開発を俯瞰した.
- 2008-12-19
著者
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菊地 淳
理化学研究所ゲノム科学総合研究センター タンパク質構造・機能研究グループ
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菊地 淳
理化学研究所植物科学研究センター:名古屋大学大学院生命農学研究科:横浜市立大学大学院国際総合科学研究科
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菊地 淳
理化学研究所植物科学総合研究センター
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菊地 淳
理化学研究所
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