メディア・イベントの空間 : 1936年ベルリン・オリンピックを題材として
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概要
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本論文の目的は,これまでナチズム研究の範囲でネガティブに語られてきたベルリン・オリンピックを,メディア論の枠組みで改めて考察すること,またメディア研究の新しい分野として「メディア・イベント」を考察しなおすことである。当時様々なイベントが同時開催されたドイツ国内の公的空間をメディアとして捉えると,ドイツ国民のオリンピックへの参加行動は能動的で,メディアと双方向のコミュニケーションを取っていたと評価できる。本論文では,さらに,公的空間におけるイベントでは参加者がメディアの構成要素となるため,私的空間におけるイベントとは異なった役割を果たすことを明らかにする。公的空間において,参加行動を起こすことが参加者の認識や態度にどのような影響を及ぼすのかについての量的調査は,今後の課題となる。
- 2008-11-30
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