リスク・コミュニケーション空間の市場への拡張 : 企業と消費者の信頼形成のための理論的アプローチ
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概要
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本稿の目的は,市場という我々にとっての日常生活の場へ,リスク・コミュニケーション空間を拡張さぜるための要件を理論的に提示することである。そのため本稿においては,まず消費者保護制度の変遷について述べる。そして,そこでの利害関係者を第一者・第二者・第三者として整理するとともに,強制規格と任意規格という観点から制度の差異を整理する。その上で,筆者が前考までに提示してきたリスク・コミュニケーション空間を概念装置として用いることにより,企業と消費者間により行われるマーケティング・コミュニケーションおよび購買行動は,市場におけるリスク・コミュニケーションと同義になることを示す。これにより企業が消費者に対して行うべきコミュニケーションのコンテンツを類型化できることを示すとともに,企業が消費者との信頼関係を築くために必要なシステムのあり方を示すことが可能になる。
- 2008-11-30
著者
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