臨地実習における看護学生の自信についての研究(その1) : 臨地実習で看護学生が習得を求められる行動における自信の構成因子
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概要
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本研究は臨地実習で看護学生が習得を求められる行動について、その内容と構成因子を抽出し、臨地実習において看護学生の「できる」という自信の傾向を知ることを目的とした。まず、看護学生が臨地実習中に学習を求められる看護援助内容や学生が臨地実習中に困難と感じる看護援助内容などが記載されている文献より、看護学生が臨地実習で習得を求められる行動として44項目を抽出した。それらについて「かなりできる」を2、「まあまあできる」を1、「どちらともいえない」をO、「あまりできない」を-1、「まったくできない」を-2とする5段階評価の質問紙を作成した。私立大学の看護学生100名を対象として質問紙調査を行い、項目の洗練を行った結果、臨地実習で看護学生が習得を求められる行動に対する自信として5因子、22項目を抽出した。5因子をそれぞれ、第1因子「アセスメント・計画立案の自信」、第2因子「患者を尊重する関わりの自信」、第3因子「指導者及び仲間との関わりの自信」、第4因子「発達段階の知識の活用の自信」、第5因子「患者の状態に応じた対応の自信」と命名した。それぞれの因子の平均点は第1因子が-0.12、第2因子0.65、第3因子0.62、第4因子-0.04、第5因子は0.32であり、臨地実習において第1因子「アセスメント・計画立案の自信」に対して一番自信を持ちにくい傾向が明らかになった。
- 横浜創英短期大学の論文
著者
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