動作分析の抱える問題と教育上の課題

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
動作分析方法が確立されておらず,用語も統一されていない状況の下,学生が複数の施設で異なる分析方法の指導を受け混乱していることも少なくない。動作分析が一般化されていないことは,動作分析教育を行う上で大きな問題である。動作分析の一般化が困難な理由を把握し,学内教育に求められている課題について検討することを目的としてレビューを行った。その結果,用語や定義に見解の相違があり,複数の目的で動作分析が行われていることが明らかになった。養成校での教育を臨床実習で生かすためには,用語や定義の統一を図り,実習施設との間で動作分析の見解の相違が生じないよう働きかける必要がある。学生に対しては疾患別障害構造をふまえ臨床に即した動作分析教育を行うと共に,問題解決能力を育成するよう努めなければならない。また,評価指標の客観的定量化を進めることは,臨床と教育の両分野から養成校に対して求められている課題であるといえる。

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク