相互鑑賞を通した自尊感情の形成 : 図画工作科での実践と心理測定結果から
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概要
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本稿は,学習環境が児童の自尊感情形成に与える影響についての分析・考察を通して,相互鑑賞の教育的有用性について検証することを目的としている。小学校5年生の2学級を設定群・対照群とし,両者を比較することを通して,整備された学習環境が相互鑑賞にどのような影響を与えるのかについて検討を加えた。そして,学習前・学習後の2期において,設定群・対照群の自尊感情得点について心理尺度による測定を行った結果,設定群は対照群と比較して学習後に自尊感情得点が高い傾向を示すことが明らかとなった。このことから,学習環境が相互鑑賞の質に影響を与え,自尊感情形成を促す傾向があることを確認することができた。
- 美術科教育学会の論文
- 2008-03-27
著者
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