「こども芸術大学」による芸術教育の試み : 対話と協同による学びと育ちの関係性の創造
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
「こども芸術大学」とは,京都造形芸術大学が2005年4月に開学させた,幼児とお母さんのための教育機関である。幼児は3歳から小学校就学前の子どもたちが通学するが,幼稚園や保育園との大きな違いは,自然と芸術を柱にした教育を掲げ,子どもだけでなくその親も一緒に通学して学ぶシステムとなっているところである。近代の子どもの教育,とりわけ学校教育における子どもを中心に考えられてきたペダゴジーと,社会教育,とりわけ大人の教育原理であるアンドラゴジーの交差する地点に,子どもと大人の相互主体的な生活と学びの新しい関係性を模索しようというものである。持続可能で平和な社会づくりのための教育を子どもと大人の参画によって創りあげていくプロセスのダイナミズムこそがまさに芸術的であると考える。本稿ではそうした親子の学びと育ち合いの仕組みを明らかにする。
- 2008-03-27
著者
関連論文
- 対話を術とするポストモダンの芸術教育学
- 「こども芸術大学」による芸術教育の試み : 対話と協同による学びと育ちの関係性の創造
- ポストモダン以後の芸術教育の実践理論の地平 試論
- 芸術教育におけるコミュニケーション研究の試論 : 感性的コミュニケーションの視点から
- 芸術教育におけるコミュニケーション研究の試論 : 感性的コミュニケーションの視点から
- 戦後の社会教育における芸術教育の位置づけ : 北田耕也の芸術文化活動の研究をもとに
- イタリア、レッジョ・エミリア国際会議2004--幼児教育の現在・芸術教育の未来