軟体動物におけるD-アラニンについて
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概要
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LおよびD-AlaをAcetyl-L-Cys-OPAでプレラベルし,HPLCによる分析法を検討したところ,本法は他のアミノ酸の妨害なしに,短時間に高精度で分析可能なことが明らかとなった。これまでにほとんど研究対象にされなかった軟体類のD-Alaの分布を調べ,二枚貝綱の真弁鰓類に属する種に多量に蓄積することが明らかとなった。ハマグリを100%海水に馴致した後塩分濃度を上げ,150%海水まで飼育した。経時的に採取し,閉殻筋,紙および中腸腺のDおよびL-Alaを調べた。150%海水試料のD-Alaはいずれの試料でも100%海水試料より増加し,L-Alaも同様にいずれの組織でも150%海水試料で増加した。全Alaに対するD-Alaの割合(D/D+L)は,平殻筋で減少し,鰓と中腸腺では上昇した。
著者
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