体育授業におけるフロー体験 : ストリートダンスを教材として
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
日本語版FSSを用いて,大学体育専攻の学生を対象としたダンスの授業中において,各学習内容においてフロー体験を調査した結果,以下のことが明らかとなった。(1)因子分析の結果,技能テスト時のフローに関する9因子が得られ,次のように命名した。(1)自信と技能のバランス,(2)課題への集中,(3)自己目的的経験,(4課題への対応,(5)明瞭な目標,(6)行為と意識のコントロール,(7)自意識の喪失,(8)時間の変質,(9)行為の自動化(2)因子分析の結果,創作作品発表時のフローに関する7因子が得られ,次のように命名した。(1)自信と技能のバランス,(2)時間の変質,(3)自己目的的経験,(4)明瞭な目標,(5)自意識の喪失,(6)課題への集中,(7)自己統制(3)ストリートダンスを教材とした場合,授業中のフローの生起に強く影響を及ぼす要因は,「自信と技能のバランス」であった。(4)技能テスト時と創作作品発表時において,性差によるフロー得点には有意な差がみられなかった。しかし,調査時期によるフローの構成要因には差が認められた。(5)技能テスト時のフローの構成要素としては「課題への集中」「課題への対応」が,創作作品発表時のフローの構成要素としては「時間の変質」「自意識の喪失」が特徴的であった。
- 国際学院埼玉短期大学の論文
著者
関連論文
- コンテンポラリーダンス上演過程におけるフロー体験
- 短大生における運動・スポーツの生育歴に関する実態調査
- 体育授業におけるフロー体験 : ストリートダンスを教材として
- 保育者養成校におけるダンス授業のフロー体験 : Flow State Scaleを用いて