保育者養成校におけるダンス授業のフロー体験 : Flow State Scaleを用いて
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概要
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本研究では,フロー理論を用いて,保育者養成校におけるダンス授業の楽しさについて明らかにすることを目的とした。Csikszentmihalyiは,「楽しさ」を「自分がその活動を行う主な理由はその活動の楽しさにある」と指摘し,フロー(Flow)とは, 「行為に投入している時に感じる包括的な状態」であり,フロー体験を「知覚された行為能力と知覚された行為の機会との均衡を確立できた時に生じる没入体験である」と定義している。本研究では,保育者養成校でダンス授業を受講した213名を対象にFSS(Flow State Scale)による質問紙調査を実施した。因子分析の結果,6因子が得られ,(1)自己目的的経験(2)明瞭な目標とフィードバック(3)自意識の喪失(4)注意と行動の自動化(5)時間感覚の変化(6)統制の感覚と命名した。これらの結果は,ダンス指導者にとって,学習者が感じるダンスに対する楽しさの理解につながり,指導場面において学習者へのダンスの楽しさの教授に有効であると考えられる。
- 国際学院埼玉短期大学の論文
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