幼児期からの音楽教育に関する考察 パートII
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概要
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幼児教育の現場に於いて,音楽が子どもの生活の中で関わる範囲は決して少なく無くない。このことは,将来に及ぼす影響も大きいと考えられる。また,幼児教育者の音楽的資質も問われるところである。そこで著者2001年の研究(以下パートIとする)に続き,再度幼児教育科1年生を対象にアンケート調査を行った。幼児期から音楽教育を受けた学生と受けない学生に対して音楽的経験と環境を把握し,現在への影響を考察してみた。その結果,パートIの研究結果同様,幼児期から音楽教育を受けている学生に優位性が見受けられた。したがって,早期からの音楽教育が望ましいことが分かった。しかし,幼児期に音楽経験の無かった学生においても,長じて音楽教育を受けることにより,音楽への興味を高めることが示され,楽器等の演奏能力の向上に繋がると考えられる。教員にとって,学生の音楽的資質を高めるためには意欲を持たせる授業の工夫,展開を行う事が必要であると認識できた。