脳血管障害に対する血管再生療法(兵庫医科大学医学会平成18年度学術講演会要旨)
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概要
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末梢動脈閉塞症患者に自己骨髄由来の血管血球系幹細胞を移植することにより虚血症状の改善することが示されている.本研究では脳血管障害に対する血管再生療法の確立を目指し,脳梗塞モデルにおいて,ヒト臍帯由来の血管血球系幹細胞(CD34陽性細胞)の移植が既存小血管の保護や微小血管網の再生と再構築を介して神経機能の改善をもたらすことを明らかにした.これらの知見は,急性期脳梗塞患者に対する血管血球系幹細胞移植の可能性を示唆するものである.また,臨床応用に繋げるための調査研究では末梢血中のCD34陽性細胞やCD133陽性細胞などの血管血球系幹細胞の減少が,脳梗塞の発症と強く関連しているだけではなく,神経組織の代謝や脳機能としての認知機能にまで影響を与えていることを明らかにし,血管血球系幹細胞の補充による新しい脳血管障害の予防法,治療法の可能性を示唆した.
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