社会福祉分野におけるニードと社会システムの変動に関する研究
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概要
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この研究では、日本におけるニード論に関する先行研究の検討を行い、その検討を踏まえて、ドイツの社会学者、N.ルーマンによる社会システム論を援用して、社会福祉分野におけるニードが社会システムを変動させる機能についての試論を提示した。社会福祉分野におけるニードのシステム変動機能に関しては、システムがオートポイエーシス的システムとして、ニードに対応する構成要素を作り出していくことにより、新たなシステムが作り出されていく。言い換えれば、ニードには、システムを変化させる機能があると指摘することができる。さらに、ニーズのシステム変動機能に関する事例として、大阪府のある中学校に、中国から一人の女子生徒が転入したケースについて、その家族を取り巻く社会システムの変動とともに検討した。
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