保育政策における保育所の規制緩和と生活環境
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概要
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本稿では、保育所の規制緩和の現状と課題について、子どもの生活環境の充実という観点から検討する。行政が規定する保育現場での最低基準は、規制緩和の対象としてよりも、むしろ「子どもの人権を保障するために最小限必要なライン」という意味が強調されるべきである。今後の研究課題としては、地域ごとに保育についてのニーズが異なるという視点から、地域特性、地域独特のニーズの把握を前提とした、地域単位での子どもの幸福増進に重点を置いた制度・施策について検討していくことが挙げられる。また、保育所最低基準のあり方を再検討する上で、経済的な制約等があったとしてもユニバーサルデザインの考え方を採り入れていくことが肝要である。
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