非線形画像幾何変換攻撃に対応したオブジェクトベース電子透かしとWEBサービス展開(センサネットワーク,Webにおける映像メディア処理,応用及び一般)

概要

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近年、ネットワーク技術の発達や画像・映像編集ソフトの普及に伴って、意図的かどうかは抜きにしても、誰でもが簡単にデジタルコンテンツの権利侵害を起こしうる可能性が増大している。また、単なる不正コピーではなく画像・映像の部分切り取り、回転やサイズ変更、圧縮など様々な編集(攻撃)が可能である。さらには、従来の電子透かし技術では対応が難しいとされている非線形画像幾何変換なども容易に行うことができる。そこで、本論文ではSIFT特徴点を用いたオブジェクト同定技術、SIFT特徴点からの相対アドレスを用いた透かし埋め込み位置検出、周波数領域への透かし埋め込み技術を組み合わせることによって、上記の問題に対応するオブジェクトベース電子透かし技術を開発したので報告する。実験の結果、64ビット埋め込んだ場合、従来手法では平均38ビットしか読み出せないのに対し、提案手法では平均54ビット読み出しが出来、格段に安全性が向上できていることが示された。さらに、開発した電了透かし技術を誰もが簡単に利用・評価できるよう、WEBサービスも実装したので併せて報告する。
2008-07-07