広義のリスク : リスク実態の周辺問題
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概要
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リスクについてはその語義や具象性の範囲が極めて多様で、それが実際の研究活動や学問的な考察を極めて困難にしているのが実態である。その多様さや複雑さそのものが研究自体の真面目さや真摯さとは裏腹に、ともすればリスク論議を衒学的な匂いのするものにしてしまう傾向にある。それは同時にリスクやリスクマネジメントの研究全体を阻害してしまう可能性を生み出してしまう。そうならないためには、如何に多様なものであってもリスクという言葉の示すものを厳重に分析してみる必要がある。それをリスクの生成、発展、衰退、消滅より広く、その発生する環境、経緯そして消滅の後の影響まで考えてみようと言うのがこの論文の趣旨である。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2008-07-18