現代の<公共哲学>とヘーゲル(2) : 市民団体・協会組織・公共性
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概要
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前号において、現代の<公共哲学>がヘーゲル哲学の核心を「国家主義哲学」、そして「市民社会論」と解している点を指摘したのに続いて、「市民社会論」との規定の関連で、近現代の代表的な「市民社会論と公共哲学」の主張者(A.トクヴィル、H.アーレント、J.ハーバーマス、R.パットナム)の論述を整理した。その上で、本号ではヘーゲル市民社会論を「欲求の体系」=市場重視型から、<「欲求の体系」-「職業協同団体」(Korporation)-「独立・自治集団」(Kreis)>複合型へと視座の転換の必要を説明する。最後に、このヘーゲル市民社会談を<市場-公共>リンク市民社会論と規定し、その現代への展望について述べる。
著者
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