『日本書紀』仏教伝来記事と末法思想(その一)
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概要
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『日本書紀』には仏教の伝来についての記述がある。よく知られた記事である。またそれに続いて、蘇我氏など仏教興隆派と物部氏、中臣氏など廃仏派とが争ったという記述もある。かつては、それらを歴史的事実を伝えるものだと評価するのが一般的であった。しかし、仏教伝来記事には経典や仏書の文章や文言が多数用いられており、『日本書紀』編纂段階における作文であることが明らかである。またそれに続く記事にも史実とは見なせない記述が多く見られる。これらは『日本書紀』の編纂者によって作られた創作史話と見るべきものであるが、ではそれはどのような構想のもとに書かれているのか。またそれを書いたのはどのような人物なのか。小論はこの課題の解明に取り組むものである。
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