エイジェンシー関係に関する会計の実験的研究在庫管理ゲームとモーズレイ性格検査(MPI)とを用いた実験
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概要
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本研究の目的は、「株主と経営者とからなるエイジェンシー関係において、プリンシパルである株主がエイジェントとしての経営者を選ぶ際に利用する情報として、従来の会計情報に加えてエイジェントの性格特性情報を用いることで、会計情報によるエイジェント選択の合理性を高めることができる」という仮説を実験的手法によって検証するところにある。そのために、本研究では、「実験1」と「実験2」とからなる一連の実験室実験を設計し、実施した。実験室実験から得られたデータの統計分析の結果からは、本研究の仮説がおおむね支持できることが明らかになった。このことから、合理性が制限された不確実な状況の下では、プリンシパルとしての株主は従来の会計情報に加えて、モーズレイ性格検査(MPI)によるエイジェントの性格特性情報を利用することによって、会計情報によるエイジェント選択の合理性を高めることができると期待できることがわかった。また、エイジェント選択の合理性を高めることによって、株主と経営者とからなるエイジェンシー関係におけるエイジェンシー・コスト(ここではモニタリング・コスト)の削減にも貢献できることが期待できる。
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