I型IP_3受容体/Ca^<2+>放出チャネルを特異的に認識するモノクローナル抗体の作製(保健福祉学部栄養学科)
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概要
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イノシトール1,4,5-三リン酸(inositol 1,4,5-trisphosphate:IP_3)受容体は、小胞体膜上で四量体を形成することにより、IP_3が結合すると開口して、Ca^<2+>を細胞質へと動員するCa^<2+>放出チャネルとして機能するタンパク質である。IP_3受容体には現在までにI〜III型までの三つのタイプが同定されている。今回我々は、各タイプのIP_3受容体の機能を解析するための特異的プローブの開発を目的に、I型IP_3受容体を特異的に認識する抗体の作製を行った。I型IP_3受容体の部分ペプチドでBALB/cマウスを免疫し、26日後にリンパ節細胞とミ***ーマ細胞株(P3U1)をPEG1500存在下に融合し、HAT選択培地中で培養した。酵素標識免疫吸着法(enzyme-linked immunoabsorbent assay, ELISA)によるスクリーニングで強く陽性反応を示したwell(1E12)の細胞群の中から、陽性細胞をクローン化してモノクローナルハイブリドーマ1E12/D4を樹立した。1E12/D4の上清を用いてWestern blot解析を行ったところ、ラット小脳膜分画からI型IP_3受容体のバンドが検出された。一方、ラット筋小胞体分画からリアノジン受容体のバンドは検出されなかった。これらの結果から、IE12/D4が産生するモノクローナル抗体は、I型IP_3受容体に特異的であり、I型IP_3受容体に特異的なプローブとして有用であると考えられた。
著者
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武田 朋子
西南女学院大学 保健福祉学部栄養学科
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尾上 均
西南女学院大学 保健福祉学部栄養学科
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宇高 ちひろ
西南女学院大学保健福祉学部栄養学科
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山崎 理紗
西南女学院大学保健福祉学部栄養学科
-
中野 麻衣子
西南女学院大学保健福祉学部栄養学科
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山崎 理紗
西南女学院大学栄養学科
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中野 麻衣子
西南女学院大学栄養学科
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宇高 ちひろ
西南女学院大学栄養学科
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