女子大学生の栄養素等摂取量と欠食との関連
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概要
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若年女性の食習慣のうち、特に問題となっている欠食傾向と栄養素等摂取量との関連を知る目的で、食物摂取頻度調査FFQgを用いて調査を行った。20歳代女子学生75名を対象とし、欠食の頻度に応じて3群に分け、解析を行った。欠食がない者は52%(39名)、週1、2回の欠食がある者は33.3%(25名)、週3、4回あるいは毎日欠食する者は14.7%(11名)であった。欠食頻度の増加に伴いエネルギー(p<0.05)、たんぱく質(p<0.01)、炭水化物(p<0.01)は有意に減少した。カルシウム以外の微量元素、ビタミンDとB_2以外のビタミン類、食物繊維などの摂取量も有意に減少し、n-6/n-3比は有意(p<0.01)に増加した。食品群では欠食回数の増加に伴い、穀類(p<0.01)、その他の野菜類(p<0,05)、魚介類(p<0.01)や果実類(p<0.05)の粗摂取量は有意に減少した。1000kcalあたりの食品摂取量の群間比較では、菓子類の摂取量は有意に増加し、欠食を補うための行動であることが示唆された。以上のことから、青年期の女子の欠食が習慣化すれば、栄養バランスの乱れ、潜在性栄養欠乏症やアレルギー疾患の危険性があり、行動修正をするための教育の必要性が示唆された。
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