青年の親への態度についての発達的変化 : 心理的離乳過程のモデルの提案
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は、青年の親への態度の発達的変化を検討することである。小高(1998)は心理的離乳の過程を捉える一つの枠組みを提案しているが、これについての検討を試みた。中学1年生〜大学4年生の1740名を対象に親への態度(1親からのポジティブな影響尺度2親との対立尺度3親への服従尺度4親との情愛的絆尺度5一人の人間として親を認知する尺度)についての調査を行った。その結果、青年は父親に比べ、母親からより多くポジティブな影響を受け、情愛的な絆も強く、一人の人間として認知していた。その一方で母親との対立は強かった。また、青年の親への態度から2つの成分(親和と従属)を抽出し、密着した関係から矛盾・葛藤的な関係、離反的な関係を経て対等々関係へと移行する心理的離乳過程モデルと、密着した関係から矛盾・葛藤的な関係、離反的な関係をから、再び密着した関係に回帰した後、対等な関係へ移行する心理的離乳過程モデルの2つを提案した。
- 太成学院大学の論文
著者
関連論文
- 短期大学生の職業決定と内定との関連性についての一考察
- アセンブリ・アワーによる初年次教育の取り組みについての一報告
- 親から心理的・精神的に傷つけられることについての一考察--共依存の視点から
- PC013 親から心理的に傷つけられた経験についての一研究(2) : 青年の親への意識との関連性について
- 青年の親への態度についての発達的変化 : 心理的離乳過程のモデルの提案
- 親から心理的・精神的に傷つけられることについての因子分析的研究
- PE030 親から心理的・精神的に傷つけられるときIV(ポスター発表E,研究発表)
- 共依存に関する因子分析的研究の一報告
- アセンブリ・アワーによる二年次教育の取り組みについての一報告
- アセンブリ・アワーによる三年次教育の取り組みについての一報告
- 大学生の母 : 青年関係の相関分析
- Webを用いたエゴグラムシステムの構築