「経営」の基本構造
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概要
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現在社会にとって最も重要かつ緊急の課題は、困難にぶち当たって混迷する組織や人間の営みの奥に潜む根本問題を解決して、あるべき姿を実現することである。本稿は、そのために必要不可欠となる"考え方と実践方法の基本"を体系的に提示する。その骨子は、「経営」を"基盤"に置いて、"未知との遭遇"というような高難度の問題の解決のために、誰にでも実践可能で普遍的なシステムを提供することである。「経営」とは何か、本章で述べるが、"世の中のお役に立てるように力を尽くして励むこと、同時に自分自身も変化・成長すること、"であり、企業・大学・国家・家庭等のあらゆる組織、および、その構成員である個々の人間の営みの全てにあてはまる。言い換えれば、それらが活力に満ち、精気にあふれているとき、そこには必ず「経営」というべきものが存在する。「経営」を貫徹するためには、現場の組織や人間は何をいかに認識して、どのような考え方と方法で行動すべきか、ということになる。そこで、「経営」の基本構造という視点を導入する。この「経営」の基本構造をふまえて行動することが「経営」の貫徹につながるのである。「経営」の基本構造は、大きく「経営基盤」と「活動基盤」の2層からなり、あらゆる活動は全体を有機的システムとして関連付けて捉えて初めて力強い活動ができる。今回はまず「経営」の基本構造の本質部分である「経営基盤」を取上げる。それをふまえて次回は「活動基盤」を取り上げる。