青年期の発達要求にこたえる教育のありかたについて
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概要
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青年期は、他者とのかかわりの中で自己のあり方を模索していく時期である。青年にとって、自己とは異なる他者と出会い、他者の考えに耳を傾け、自分の考えを表明する中で、相互発達の相手としての他者との関係を築いていくことが、自分自身の発達にとって重要である。また、保育士として子ども同士の豊かな関係性を育んでいくためには、保育士を目指す学生自身が、異なる他者と共同して物事に取り組む体験をしていくことが必要である。しかし、現代の青年たちにとって、そのような関係性を築くことは容易なことではない。本稿では、彼らの示す、他者と深くかかわることを避ける傾向、共同することに価値を見出せない姿を、単にネガティブにとらえるのではなく、「他者との豊かで深い関係性を築くことを求め、そのために援助を求めている姿」ととらえなおし、実践を通して検証していくことで、青年期における教育の課題について考察したい。
著者
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