長寿企業の事業変革とコミュニケーション戦略
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿では,長寿企業および一般企業に対する質問紙調査から,特に,長寿企業を,創業当時の本業の商品を中心とした経営が主体の「創業中心型企業」,創業当時の本業の商品から応用した経営が主体の「創業応用型企業」,創業当時の本業の商品とは異なる経営が主体の「創業変異型企業」に分類し,事業展開やブランド価値の考え方,コミュニケーション意識と活動について比較検討した。その結果以下のような知見が得られた。「創業中心型企業」は,既存商品,既存市場,地域性を重視する企業が多く,商品ブランドを意識している企業も多い。情報伝達は浸透性を重視している。企業ブランド創造,イメージ,外観にこだわりを特つ特徴がある。「創業応用型企業」は,新市場と既存市場ともに重視し,企業ブランドよりも商品ブランドを意識するが,企業イメージの定着は意識している。情報伝達は速報性を重視する。従業員重視型が多い。「創業変異型企業」は,新市場開拓,新商品開発意欲が高く,商品ブランドよりも企業認知度を意識する。情報伝達は速報性を重視する。社訓・家訓を重視し,企業の好意度や取引先との関係強化を意識する。イメージの固定化は好まない。
著者
関連論文
- 大学入学時の基礎学力と入学後の適応・成績 : 大学入試センター総合基礎テスト結果と適応パネル調査の接合(IV-6部会 高等教育(3),研究発表IV,一般研究報告)
- 1.大学が学生にどのような影響を与えるか : 工業系短大学生の入学から卒業までのパネルデータ分析(IV-4部会 大学と教育効果,研究発表IV,日本教育社会学会第58回大会)
- 長寿企業の事業変革とコミュニケーション戦略
- 1.大学におけるジェネリックスキルの獲得(III-4部会 大学と職業,研究発表III,日本教育社会学会第58回大会)
- キャリア開発のための基礎的スキルに関する研究
- 老舗企業の特性(第一部 老舗企業と現代,老舗企業の研究 未来をつくる企業へのアプローチ)
- 大学入学時における読解力と「日本語運用能力テスト」との関係に関する一考察
- 大学入学時における読解力と「日本語運用能力テスト」との関係に関する一考察
- オンラインの複数教室を使用した同時遠隔講義の実験
- 居住地区のイメージと満足感について
- データの初期値を考慮したDF検定統計量の小標本特性
- 定数項付きADF検定モデルに関する小標本特性
- 純粋なランダムウォークに関するADF検定の小標本特性
- 情報教育の導入期における2段階クラス編成の実践について
- 大学入学時における読解力と「日本語運用能力テスト」との関係に関する一考察(2)