コミュニティ・ビジネスにおける組織概念に関する一考察 : 「ソーシャル・キャピタル」と「場」のマネジメント概念を通じて
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概要
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コミュニティ・ビジネスは,わが国では1990年代から注目を集め,現在では,社会起業家また社会的企業という概念とともに,その発展がみられる。しかしながら,コミュニティ・ビジネスに関する概念については,統一的なものは未だ存在せず,今後の研究にその明確な概念構築が望まれる。そして,本研究では,これらの概念の関係と位置づけについての考察を加え,これら概念の整理を試みる。そこで,まずこれまでのコミュニティ・ビジネスの概念形成がどのように行われてきたかを概観し,その関連において社会起業家,および社会的企業の概念について検討する。そして,このコミュニティ・ビジネスの概念的な特徴を踏まえて,「ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)」および「場」のマネジメントの概念を考察し,それらの理論を援用することにより,組織理論におけるコミュニティ・ビジネスの新たな概念構築を試みるものである。最後に,コミュニティ・ビジネス概念の課題を検討し今後の可能性を展望する。
著者
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